「フルタイムは体力的にきついけど、パートだと収入や雇用が不安定で心配」——障害がある人の働き方の悩みとして、よく聞く声だ。

そんな人に検討してほしいのが「時短勤務」という選択肢だ。時短勤務は労働時間こそ短いものの、正社員雇用の求人もあり、パートよりも安定して働ける可能性がある。

この記事では、時短勤務とパートの違いから、障害者が時短勤務を選ぶ理由、デメリット、そして実際の求人の見方までを解説する。「無理なく、でも安定して働きたい」という人は参考にしてほしい。

時短勤務とパートの違い

時短勤務とパートは「労働時間が短い」という点では似ているが、雇用形態が大きく異なる。

パートは基本的に「パートタイム労働者」という非正規雇用だ。時給制で、契約期間が定められていることが多く、ボーナスや昇給、福利厚生が正社員と比べて手薄になりやすい。

一方、時短勤務は「働く時間を短くする働き方」を指す言葉であって、雇用形態そのものを指すわけではない。つまり、正社員のまま労働時間を短くする「短時間正社員」もあれば、契約社員やパートの時短もある。

💡 ここが重要ポイント

同じ「短い時間で働く」でも、パートは非正規が前提なのに対し、時短勤務なら正社員として働ける可能性がある。安定性や待遇を重視するなら、この違いは無視できない。

簡単に整理すると、こうなる。

項目 パート 時短勤務
雇用形態 非正規が前提 正社員も可能
給与形態 時給制が多い 月給制(正社員の場合)
ボーナス・昇給 ほぼなし 正社員なら対象になることも
福利厚生 手薄になりやすい 正社員同等の場合あり
雇用の安定性 契約更新が必要 正社員なら原則無期雇用

「短い時間で働きたい」という希望は同じでも、パートと時短勤務では将来の安定性が変わってくる。

障害者が時短勤務を選ぶ理由

そもそも、なぜ障害がある人は時短勤務を選ぶのか。理由は人それぞれだが、大きく分けて2つある。

フルタイム勤務は体調面で不安

最も多い理由が、体調面の不安だ。

障害があると、毎日フルタイムで働くこと自体が大きな負担になることがある。特に精神障害や内部障害がある人の場合、長時間勤務を続けると疲れがたまり、体調を崩しやすい。無理にフルタイムで働いて再発・離職を繰り返してしまう人も少なくない。

実際、精神障害がある人には週20時間以上の勤務が体調的に難しいケースもある。そうした人にとって、勤務時間を抑えられる時短勤務は「働き続けるための現実的な手段」になる。

📌 考え方のポイント

体調を崩して仕事を辞めてしまうより、時短で安定して働き続けるほうが、結果的に長くキャリアを積める。「フルタイムが当たり前」という思い込みを手放すことが、長く働くための第一歩だ。

無理なく通院も続けるため

もう一つの大きな理由が、通院との両立だ。

障害があると、定期的な通院やリハビリ、カウンセリングが欠かせないことが多い。フルタイムで働きながらこれらを続けるのは、時間的にも体力的にも負担が大きい。通院のために有給を使い切ってしまう、通院日に無理をして体調を崩す、といった悩みはよく聞く話だ。

時短勤務なら勤務時間が短いぶん、通院や休養の時間を確保しやすい。「働くこと」と「治療を続けること」を両立できるのは、時短勤務の大きなメリットだ。

時短勤務もデメリットはある(実際の相談)

ここまで時短勤務のメリットを中心に書いてきたが、当然デメリットもある。実際に時短勤務を検討している人から寄せられる相談には、共通する不安がある。事前に把握しておこう。

収入が少ない

最も多い相談が、収入面の不安だ。時短勤務は労働時間が短いぶん、給与もフルタイムより少なくなる。「生活費を時短勤務の収入だけでまかなえるか不安」という声は本当に多い。

1
収支を「見える化」する

時短勤務を始める前に、毎月いくら必要で、いくら入ってくるのかを把握しておきたい。時短の給料に加えて、障害年金や各種手当を合わせれば、思ったより生活が成り立つケースもある。

2
家計簿アプリを活用する

収支の把握には、家計簿アプリを使うのが手軽だ。銀行口座やカードの明細を自動で集めて家計簿にしてくれるので、年金と給料を分けて管理することもできる。

3
収入の設計はプロに相談する

時短の収入で本当に生活できるのか不安が大きい人は、FP(ファイナンシャルプランナー)の無料相談を活用するのも一つの手だ。

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職種が限定される

もう一つよくある相談が、職種が限られるという悩みだ。時短勤務は勤務時間が短いぶん、任される業務が限定されやすい。責任の重いポジションや、フルタイムでの対応が前提となる業務は任されにくく、定型的な事務作業などに偏りがちだ。

ただし、これは企業や職種による差が大きい。求人の探し方次第で選択肢は変わってくるので、「時短だから選べない」とあきらめる必要はない。

安定を求めるならパートより時短勤務がいい

ここまでのメリット・デメリットを踏まえると、安定して働きたい障害者には、パートよりも時短勤務をおすすめしたい。

時短勤務なら正社員雇用もある

その最大の理由が、時短勤務には正社員雇用の求人があるということだ。

パートは非正規雇用が前提で、雇用が不安定になりやすい。契約期間が定められていたり、ボーナスや昇給がなかったりと、長期的に見ると不安が残る。

一方、時短勤務には「短時間正社員制度」を導入している企業がある。これは正社員の身分のまま労働時間を短くして働ける制度で、ボーナス・昇給・福利厚生は正社員と同等に扱われることが多い。

✅ 時短勤務で安定して働くためのポイント

  • 「短時間正社員制度」のある企業を探す
  • 最初は契約社員からでも「正社員登用実績あり」の求人を狙う
  • 「無期雇用への転換実績あり」の条件も確認する
  • 障害者向け転職エージェントで非公開求人にアクセスする

いきなり時短勤務が不安なら就労移行支援も選択肢

「時短勤務がいいのはわかったけど、いきなり働き始めるのは不安」——そう感じる人もいるはずだ。休職や離職を経ていると、働くこと自体に自信が持てないことは珍しくない。

そういう人には、就労移行支援を利用するという選択肢がある。就労移行支援とは、一般企業への就職を目指す障害者が、働くための準備を整える福祉サービスだ。

🔄 就労移行支援 → 時短勤務 → フルタイム のステップ

いきなり時短で働き始めて挫折するより、まず就労移行支援で準備を整え、そこから時短勤務でスタートし、体調が安定したらフルタイムを目指す——こうした段階的なステップを踏める。

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時短勤務の求人をみる

時短勤務に興味が出てきたら、まずは実際の求人を見てみることをおすすめする。求人を見ると、時短勤務でどんな職種があるのか、給料はどのくらいか、正社員雇用はあるのかといった待遇面が具体的にわかる。

時短求人を効率よく探すなら、障害者向けの転職エージェントを使うのが近道だ。エージェントは「時短勤務OK」「週20時間〜」「正社員での時短」といった条件で求人を絞り込んで紹介してくれる。

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パート勤務だと不安な人は時短勤務を検討してみる

時短勤務とパートは「労働時間が短い」点では似ているが、雇用形態が違う。パートは非正規が前提なのに対し、時短勤務には正社員雇用(短時間正社員)もある。安定性や待遇を重視するなら、この違いは大きい。

障害がある人が時短勤務を選ぶ理由は、主に「フルタイムは体調面で不安」「無理なく通院を続けたい」という2点だ。体調を崩して辞めてしまうより、時短で安定して働き続けるほうが、長く見るとキャリアを積みやすい。

「パートだと雇用や収入が不安」と感じているなら、時短勤務を検討してみる価値は十分にある。まずは障害者向け転職エージェントで実際の時短求人を見て、給料や職種、雇用形態といった待遇面を確認してみよう。

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